特注で六尺と五尺の長柄を作っています。通常の一尺前後の鋸も、使いやすいものを作るのは難しいなぁと思ってましたが、長柄は本当に難しい。あーでもないこーでもないと、何本も型を作っています。人それぞれ好みが違う、微妙なたまり具合。(「たまり」は津軽弁で反り、たわみ、みたいな意味。ずんぶたまってらな=随分反ってるな、みたいに使います。)たまりもそうだし、樹種、長さや、重さ、重心の位置や、使い勝手に関わる細部の造作、これまでりんご産地の歴史のなかで、様々な形が生まれて、大げさにいうと流派みたいなものが生まれて、結構好みが細分化しているように感じます。でも、このくらいが使いやすいだろうなぁという、自分なり
Read More中学生の時、技術家庭の時間に作ったマイナスドライバー。ペン立ての中に混じってて、はっと目にとまりました。技術の先生が厳しい先生で、みんな苦手そうでしたが、なぜかそんなに嫌いじゃなくて、話す機会が多くて、空き時間で、このドライバーの下準備を全員分任されたのを思い出しました。六角の真鍮の棒の両端を旋盤で丸く削る仕事。一人工作室で、旋盤が楽しくて、没頭したなぁ。そのあとは授業で、穴をあけて、ネジを切って、マイナスの部分は鉄の棒をたたいてつぶして、グラインダーで火花出しながら削って整えて。あんな工作って他の学校じゃやってなかったんじゃないかなぁ。川崎先生。ものを作ることが楽しいと、気づかせてくれた恩師
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