スツールの修理
- posted 10月 26, 2020
スツールの修理のご依頼。
ぐらっぐらの、割れっ割れで、なかなかの状態でしたが、パーツを作りかえたり、ホゾを組み直して、使える状態までもってきました。
脚が、楢で2本、ブナで1本、なんだか分からないのが1本。
貫はラワンで、座は桂、全部違う木。
売り物の家具として流通していたようなものではないのかな。
こういうものだったのかな。
家具というものが、どんなものだったか、買うものだったのか、作るものだったのか、家具の価値、いつ頃の、誰が作ったものなのか、とても興味がわきました。
とても身近な人が、手作りしたような、作った人とか、暮らしを想像したくなるものでした。
自分が作ったものが、未来の持ち主や、近くの手を動かす人に、もっと使いたいとか、ちゃんと直してあげたいとか、そんな気持ちにさせるようなものなのか、家具の修理は、大切なことを沢山教えてくれます。
古い、ビンテージの名だたるデザイナーが作った家具の修理も、もちろん興味があります。大好きですから。ウェグナーのペーパーコード、編み直したい。
でも、こういう近所生まれの、近所で使われてきたものが、沢山集まってくるということに、喜びがあるし、役割をもらえたようで、とてもやりがいを感じています。