BENCH SHELF

• posted 10月 19, 2016

先日少し触れたヒバの家具。
THE STABLES での「弘前のあけびかご」という企画展に合わせて、あけびかごをすっとしまっておくようなヒバの棚を作りました。
店主の小田原さんとは、以前から何か仕事をしたいねと、話ていました。
以前から継続して作り足してくれている什器の棚があります。

基本安く、こぎれいに、簡単に、使い勝手よく、という感じで作っていたこのベニヤ板の棚を、商品として、きちんと整えて、良いものを作ろうということを考えて、このヒバの棚を作りました。
安く、安くと、あまり手をかけることをあきらめずに、必要なことは必要なこととしてやろうという考えで、きちんと作っています。
使い勝手も大きく変わらないように。縦にも、横にも、積んでも、腰かけても、いろんな使い方ができると思います。
後ろにものが落ちないように、取り外し可能なクロスの背板を追加してあります。
なにより無垢のヒバを使った、木肌の綺麗な、丈夫な家具です。

このくらいのサイズの棚は、世の中には、安く簡単に手に入るものがた~くさんあります。
そういうものと、戦う必要があるかどうか、そういうことを最近よく考えます。
手に取ってもらわなければならないわけなので、横にいるという意識は必要かもしれないけれど、最近は、これを使ってほしい、一生この家具を使ってほしいという、自分の意思というか、想い作るということのほうが大事に感じています。
それでも、ただ開き直るのではなく、THE STABLES というお店で扱う商品として、横に並ぶであろう世の商品群とくらべて、どんな良さがあるのかなっていう、小田原さんとの共通の理解をもって作ったつもりです。
長い付き合いになってきた彼と、どんな仕事をするべきなのかなぁ、どういうものが必要なのかなぁみたいなことは、これまで散々話してきたので、これを機に、一つ二つと良いものができていったらいいなぁと思います。
BENCH SHELF という名前を付けてくれました。
お客さんの目線をとにかく大事にする、彼らしいおおらかなネーミングだなとうれしくなりました。
１０年後良い色になって、なお、使い方に新たな発見があるような、普通で、シンプルなものの良さを感じてほしいなぁと思います。
お客さんの反応を少し見てみようということで、お店に置かれていますので、ご興味のある方はぜひお店にあしをお運びください。