暮らしの水準
- posted 9月 21, 2014
家具を作って、お金をいただいて生活をしています。
1800×800くらいの大きさのテーブルを作ると、いくらくらいになるか見積もりをするとします。
自分が考える必要な構造、材料、そして製作費、合わせると、まずは180000円くらいとお答えします。
180000円とお見積りして、テーブルを作って、180000円いただいて、それで事業を維持しながら、家族4人暮らしています。
でも、180000円のテーブルを作っている本人は、一生に一回もとめる180000円のテーブルを買える暮らしの水準にまだとどいていません。
オーダーメイドで作る180000円のテーブル。
製作する自分の立場でいくと、最低限の価格。
買う側の自分の立場でいくと、高くて買えない。
自分が買えないものを作りたくない、と思って日々仕事をしています。
でも、そこにまだ矛盾がある気がしています。
こういう矛盾が自分の暮らすまちにも、少なからずあるようにも思います。
自分でも買える安いものを作るべきなのか。
自分でも買えるような経済力を身につけるべきなのか。
もとめやすいものを、沢山作るだけでもダメな気がするし。
買える人だけを求めて、高いものをどんどん売る、だけでもだめな気がしています。
まあ、当たり前のことを言ってるような気がするけれど、この矛盾を少しでも解決していけたら、僕らの暮らしも、まちの暮らしも少しずつ豊かになっていくような気がします。
僕も僕が作るテーブルがほしいんですよね。
もうちょっと頑張らないと。
結局、良い仕事をしなさいということか。